フリーエージェント社会の到来

木下斉さんが、voicyで紹介されており、フリーエージェントという働き方に興味があったので読んでみました

2001年の出版ですが、アメリカには既にフリーエージェント社会が到来しているという内容です

日本はまだそのころ就職氷河期で、格差社会や勝ち組、負け組という言葉が流行するくらい

意識されており、大企業や公務員への就職が勝ち組、フリーエージェントは負け組という印象が強く

フリーエージェントという働き方は、あまり一般的ではありませんでした

副業の解禁や、ジョブ型雇用の増加、コロナ禍を経たテレワークの普及により

最近になってようやく日本でも市民権を得てきたと感じています

昔から日本はアメリカから10年遅れて物事が進むといわれていますが、この本の存在を知ったときに

初めに感じたのは働き方は20年遅れているのか・・・でした

学びになった事

アメリカでも1970年代くらいまではオーガニゼーション・マン(組織人間)が一般的だった

 アメリカは日本とは違い個人主義の国という印象だったため、終身雇用とは無縁の社会と考えていましたが、昔は組織に尽くして、安定した雇用、安定した収入を得ることが一般的だったというのが意外でした

仕事を好きになるための条件は自主性が認められる事、難しい課題に挑戦出来ること、仕事を通じて何かを学べる事

 今の仕事で、これらがどの程度満たされているか、考えてみようと思いました

働くときもリスクヘッジを行う

 リスクヘッジというと一般的には投資の話ですが、本書の中ではフリーエージェントの

 働き方として、複数の取引先と仕事をし、生活の安定化を図ろうといった事が書かれています

 これは、フリーエージェントに限らず、会社員にも言えることだと思います

 大企業でもつぶれる時代、1つの組織に依存した働き方をすると、その組織がなくなった場合に

 生活が立ち行かなくなります

 組織に所属しながらも、アンテナを高くし市場から求められる能力は何か常に考え、

 個人としてスキルを磨くことが重要と感じました

フリーエージェントで仕事を得る場合、人脈は質より量

 親しい友人は人脈が重なることが多く、仕事を探すという点においてはあてにならないことがある

 一方で、知人は自分とは異なる人脈、縁遠い考え方や情報をもっている可能性が高い

 確かに自分と属性が近い人より遠い人のからのほうが意外な仕事が舞い込みそうな気がします

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